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ロマネスク  / 万人にとっての余所者 (kd182250246226.au-net.ne.jp) : 2017/04/21(Fri) 21:34 No.98730   <HOME>
返 信

「ゲージュツカ」になろうと思った、
三人の青年がいた。
1人はひきこもりで もう1人は元国家試験浪人生で もう一人はただの無職だった。

一人は、死人の文章を全て読むことを決意し、手始めに源氏物語を読み始めた。
もう一人は、死人の音楽を全て聴くことを決意し、手始めにバッハを聴き始めた。
もう一人は、人類が信じてきたものを理解しようと決意し、手始めに旧約聖書を読み始めた。

三人は、ひょんな所で出会った。
各々、独習の結果、精神を病み、同じ病院に入院して来たのだ。

三人は互いに影響を受け合った。
会話の内容は支離滅裂で、引用が多く、固有名詞も多かった。
実生活の事に話が及ぶと、皆口ごもり、少し顔が赤くなることのみ共通していた。自信はそれほど無かった為である。

ある時、三人が会話している中に、一人の活発な、若い女性が入ってきた。
三人は突如として、これまで学んできた知識を全て捨て去り、就労の意志を各々、固めることとなった。

少し離れた所のテーブルから、ずっと、彼らの話を熱心に聞いていた、一人の余所者は、その光景に面食らった。
今すぐにでも、彼らの仲間に入ろうと、決意を固めていた最中だった為である。
  

Re: ロマネスク shoji (pdadd89e9.ehimnt01.ap.so-net.ne.jp) - 2017/04/22(Sat) 05:51 No.98736  

初めまして。面白い詩だなと思い、ついつい先が気になりながら読んでしまいました。若い女という存在が、三人の男に影響を与えるところが印象的で、どのような役割を果たしているのでしょうか。ただ、男は若い女の前ではただの男だということなのでしょうか。
  

Re: ロマネスク 古明地ことり (fl1-122-133-99-230.tky.mesh.ad.jp) - 2017/04/23(Sun) 11:50 No.98771  

そういう女性って極稀にいるよね!

あと、病院の看護婦さんの中にはよく見ます。

外では見ません、オンとオフがしっかりしてるんでしょう。

さすがだな、あこがれちゃうなー
  

Re: ロマネスク 西朗 (zaqdb7331d5.zaq.ne.jp) - 2017/04/23(Sun) 22:22 No.98786  


こんばんわ。最後まで読ませて頂いて
三人の男たちの変わりようの極端すぎるのが
とてもおかしく、たのしかったです。
所詮男は色がなくては生きられぬ生き物であって
芸術や思想よりも先に男にとっては女や生活があってこその
人生の意義だろうともいわんばかりですね。

実際そうだとも思うのですが、
最後の取り残された彼のことがとても気になりました。
これは病院というある種閉ざされた空間からの
「脱出」の物語のようにもおもえ、最後に出てきた彼から
すると「失望」を感じる物語でもありますね。

二兎を追うものは一兎しか得られない、
という言葉に示されたように暗示的で象徴的な
夢のような世界観でなにか興味深かったです。
  

Re: ロマネスク A氏 (softbank126145224129.bbtec.net) - 2017/04/25(Tue) 01:33 No.98811  

はじめまして。

独習の結果、精神を病みって所で
ふふと笑いが溢れました。
綺麗に纏められたシニカルな愉しさも宛ら
シンプルな言葉にごく丁寧に
集約を落とし込まれている印象を受けました。

三人の男はある意味に於いて
女性を追い掛け又、実は
憧憬を集めていたという事で
漸く物語の最後に本物の芸術家に
なれたのかもしれないと
ふと思いました。有難う御座います。
おなまえ
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