- 記事NO. 98663 スレッド全文 / 前のページへ戻る -

裏側の糸に惑わされ音の羅列に染まる民  / 陽向 (kd182250242077.au-net.ne.jp) : 2017/04/19(Wed) 12:26 No.98663  
返 信
「おとといの歌」

うつしだされた色のある目を
おとといの歌の白さでなぞる
柵を越えれば一年目で
草木の本の表紙を探す
痛々しい綱の両目に
鼻の棒を曲げるように塗り込み
青の輝く背景の空へ
苦しみあがいたいつくしみを届ける 

「鳥達の羽」

選び抜かれた葉の宿る背に
玉の不気味な鳥達の羽
雲に流れる虎の足音
虫を殺して罪をぬぐう
涙はかれて何もかも失い
いたずらに過ぎる若い時が
つるぎのくさりに吐き散らす屋根 

「夜景の山」

ふさがれたかまどの下で
たたかいの小鳥達が巣を作る
白い火にふちどられたいなずまが
夜景の山で食料をまぶし
粉々の音に根を張る木に
黒い少年の息で氷に流す 

「たんぽぽの気分」

どんな背景を作ろうかしら
そして雪の積もるトラックの
手の内側にはずみをつけて卸す
たんぽぽの気分を青く塗り
靴べらに落としつけた外側の席
色とりどりの水彩画は
今日も檻の宿へと帰る 

「反映の日」

紫を食べる砂の始まりに
遠いてのひらの女性と
いつまでも届く時のはざまが
ぶつかりへし合い喉の奥の月
キリギリスに身を売った少年
必ず横切る反映の日に
電柱の危なさが正しさを叩く
  

Re: 裏側の糸に惑わされ音の羅列に染まる民 西朗 (zaqdb7331d5.zaq.ne.jp) - 2017/04/21(Fri) 17:47 No.98721  


こんばんわ。読ませて頂きました。
印象的でやや批評的なタイトルが耳に残りますね。

全体的に「退廃感」「絶望感」を色濃く感じたのですが
意味にも囚われず、誰にも捕まらないような
「力強さ」これを感じましたね。
一偏目が自分は一番好きでしたが。
それからやや観念の方に流れていってしまったのが
個人的には物足りなかったです。

とはいえ、数々の表現の斬新さに
まだまだあどけなさが多分に混ざっているとはいっても
ここには詩の希望、表現できることの
得難い意味がまだ多分に眠っているようで。
捨てがたい輝きもある気が私にはします。

特に第一偏などはこれだけで独立された
歌の美と造形があって、感心させられました。
とても哀しいのですが、それだけでも充分に価値があると感じられました。
ありがとうございました。
  

Re: 裏側の糸に惑わされ音の羅列に染まる民 万人にとっての余所者 (kd182250246242.au-net.ne.jp) - 2017/04/21(Fri) 18:46 No.98724   <HOME>

印象的な表現の連続でした。
特に、

>青の輝く背景の空へ
苦しみあがいたいつくしみを届ける 
>色とりどりの水彩画は
今日も檻の宿へと帰る 
>キリギリスに身を売った少年
必ず横切る反映の日に
電柱の危なさが正しさを叩く

が心に残りました。

どこかへ繋がる透明を感じます。
  
  

Re: 裏側の糸に惑わされ音の羅列に染まる民 陽向 (kd182250242020.au-net.ne.jp) - 2017/04/28(Fri) 10:38 No.98917  

ありがとうございました。
コメント嬉しいです。
おなまえ
Eメール
タイトル
メッセージ 
URL
パスワード (自分の記事を削除時に使用。英数字で8文字以内)
文字色
- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No パスワード